臼蓋形成不全の表と裏

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臼蓋形成不全は治るの?治らないの?

臼蓋形成不全は治るのか?

正直、私には分かりません。

というのも、そもそも「治る」の定義が曖昧です。

今現在の骨の形は「治りません(変わりません)」。

痛み・違和感などの症状は「治ります(変わります)」。

 

臼蓋形成不全とは? よりも伝えたいこと

おそらく、今まで『臼蓋形成不全』をキーワードで多くのページをご覧になっているのではないでしょうか?

スマートフォンが普及した今、電車に乗車している時も、ちょっとした休憩時間も、睡眠前も、常にインターネットから簡単に情報を収集できるようになりました。

そして、簡単に情報収集できることによって、情報の波にのまれ溺れてしまっている人を多く目にするようになりました。

このページを作成するにあたり「臼蓋形成不全」について記しているホームページをかなりの数、目を通しました。

専門家の私でさえ、いろいろなページを見ていると、それだけで疲れてしまいます・・・。

情報をかき集めて切って貼ったようなものから、専門家が客観的な視点で的確にまとめているものまで情報の「質」も多岐に渡ります。

まず最初に、このページでは「臼蓋形成不全とは?」的な情報は載せていません。

このページの目的は「臼蓋形成不全とは?」という一般的な情報を伝えることよりも、臨床を通して体感したことを伝えていくためにあります。

そして、目を通していただき、そこから何かを感じて、今までとは違った視点であなたが前向きに臼蓋形成不全と向き合えるようになること。それが、このページの役割です。

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病名に縛られているなら、それはとても残念なこと

臼蓋形成不全というのは、ただの病名です。

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病名というのはスーパーマーケットに陳列している商品名のラベルとたいして変わりがありません。

なんて書くと「けしからん!」と怒られてしまいそうですが、少なからず私はそう思っています。

病名は 1つの指標です。

[整形外科]- [股関節痛]- [臼蓋形成不全]というように、カテゴリごとに識別しているだけに過ぎません。

100人いれば100通りの顔や性格の違いがあるのと同じで骨格も100人いれば100通り違います。

また、年齢、出産、手術歴など、他の要素を見ると「誰ひとりとして同じ人はいない」という意味が分かると思います。

100人いれば100通り違いがあるのに、なぜ「臼蓋形成不全」という病名だけで、ひとくくりにされてしまうのでしょうか?

私は疑問です。

 

まずは骨以外にも注目してみましょう

臼蓋形成不全は改善します。
(先に記したように「治る」という定義が曖昧なので、あえて「改善」という言葉をここでは使用しています。)

一番大事なことは骨の形や角度に固執したり意識することではありません。

骨の形が変わらないのに症状が改善するには理由があります。

臼蓋形成不全と診断されて私のところに相談に来られる人の 95% 以上が女性です。

なぜ、こんなにも女性に多いのでしょうか?

男性と女性では骨盤の形状が違うというのもありますが、それ以上に大きな違いがあります。

 

それが「骨盤の中身」です。

女性には子宮、卵巣など、特有の器官(構造)があります。

それに伴い、生理、出産、閉経など、男性にはない、からだの働き(機能)を有しています。

これら女性特有の構造と機能が股関節と関係しています。

これだけでは少し説明が足りないですね。もう少し具体的に。

内臓と筋肉は神経を介して繋がりがあります。

内臓器の不調は内臓そのものに不調がでるよりも先に筋肉や筋膜に ”こり” や ”違和感” として表出することがよくあります。

他でもなく、この子宮、卵巣をはじめとした女性特有の骨盤内器官は神経や筋膜の繋がりが股関節とあるため相互関係を持っています。

例えば、子宮が何らかの理由で機能が低下しているとします。

この状態で生理など、からだのリズムに変化が訪れると、その反応として股関節周辺に痛みや違和感などの症状を引き起こすこともあります。

もちろん、臼蓋形成不全と診断されたすべての人がそう、というわけではありませんよ。

しかしながら、「臼蓋形成不全」という病名に縛られてしまうと、「股関節痛=骨の病気」という思考に偏ってしまい、結果、慢性的な症状へと繋がってしまいます。

もったいないですよね。

ここでしっかりと覚えておいてもらいたいことは先天的な脱臼などの要素がない、後天的な臼蓋形成不全の多くが「骨」に原因がないということです。

つまるところ、もしレントゲン診断だけで、あたかも「骨」に異常があるように医師より伝えられているのだとすれば、それは逆にチャンスとも捉えることができるわけです。

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臼蓋形成不全を克服した人たちの共通点

臼蓋形成不全を克服した人に共通しているのが「からだ」と「こころ」の調和がとれているということです。

「そんなこと?」と思われた方も少なくないかも知れません。

『股関節痛改善の独自のテクニック!』

『これを飲めば楽に動けるようになる!』

なんていうような謳い文句の方が興味をそそるかも知れません。

でも、そこに真実はありません。

自分のからだの特徴を知ることで、いらない恐怖心を克服することができます。

そして、からだの構造的な側面、機能的な側面、両面から調和を取ることで痛みなどの症状が自然と改善していきます。

現代医学の弱点は構造的な側面の一部。つまり、からだという自然の中にある一本の木だけを見て、そこから原因を追及しようとするところにあります。

この限局した視点によって救われるケースも数多くありますが、こと慢性痛においては足かせになってしまうことがほとんどです。

 

みなさんの声を紹介します

『百聞は一見にしかず』なんて諺がありますが、私があれこれ書くよりも、臼蓋形成不全を改善した人たちの生の声が何よりも勇気を与えてくれるかも知れません。

 

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あなたと同じような境遇の人が笑顔で今は普通に生活を送っている事実から何かを感じてもらえればと思っています。

 

症状改善に向けて簡単にできること

ここまで読み進めていただきありがとうございます。

お礼というわけではありませんが、症状を改善するために簡単にできることを 2つ紹介しましょう。

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まず1つめが食事です。

からだは骨や筋肉、内臓、神経、血管など、多くの組織がそれはとても精巧につくられています。

このからだの基になっているのが他ならぬ食物です。
そして、この食物がからだの動力源(エネルギーの源)にもなっています。

具体的には、できるだけ新鮮な食べ物を摂取する。
そして白砂糖や人工甘味料を使った食品を可能な限り摂取しないように心掛ける。

この 2点を徹底するだけでも症状改善のキッカケになることもあります。

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そして 2つめがテニスボールを使ったセルフケアです。

至ってシンプルにテニスボールを使ってお尻まわりの筋肉をマッサージするだけです。
(Youtube に動画が多く公開されていますので「テニスボール  マッサージ」などのキーワードで探してみてください)

これなら今日からすぐに取り組めるのではないでしょうか?

正直なところ、この2つだけでは根本的な解決には至らないとは思います。

しかしながら、安静にしているより、筋力トレーニングをするより、何倍も効果は高いので試してみる価値はあるでしょう。

 

解決策は他にもいろいろあるかも知れません。とにかく希望を持って!

病気は恐怖心がつくる。

このように書いてある本を数多く目にしました。

事実、臼蓋形成不全と診断されたことによって恐怖心も手伝って徐々に症状が悪化する人をたくさん見てきました。

からだとこころは繋がっています。

からだが不調になればこころも不調になります。

その反対もしかりです。

こころをしっかりと保つ。実はこれが症状の改善には絶対的に欠かせない要素です。

表があれば裏があるように、臼蓋形成不全も見方は多種多様です。

恐怖心を振り払って、まずは一歩歩みを進めてみることからはじめませんか?

      

オステオパシーでこころもからだも健康に!

股関節専門治療院で2年間活動の後、解剖学、生理学に基づいた自然医学を学び現在に至ります。他にはない視点から臼蓋形成不全の早期改善に取り組んでいます。臼蓋形成不全の改善実績多数。遠慮なくご相談ください。