オステオパシーとは何か?

「知人に紹介したいけど、なんて紹介すればいいのか分からない」

そのような声をよく耳にします。

オステオパシーは哲学です。

Google で「哲学」を検索すると

と最上段に出てきます。

自身も、この「哲学」が理解できずに、哲学書や関連する本をいろいろ読み漁った経験があります。

そもそも「哲学」という学問そのものが、人によっては大きい壁になるようです。

ですので、ここでは「哲学」という学問からではなく、歴史を通して、オステオパシーを紹介していきたいと思います。

オステオパシーは 150年前に医師である AT.Still が創始しました。そして、20世紀前半に急速に広まり、現在も発祥の地であるアメリカ、そしてヨーロッパを中心にアジア、南米などの地域に拡がっています。

AT.Still が創始したオステオパシーは、”自然医学” とも言われています。

オステオパシーには、「人間の身体を1つのユニット(単位)として捉え、局所ではなく、全体のバランスをとり、自己治癒能力を引き出す」という基本的なコンセプトがあります。

問題を薬や手術で解決する現代医学と相反するようなコンセプトに受け取れるかも知れません。しかしながら、現代医学を否定するというより、現代医学で補うことができないところを補っていく「補完医療」としての役割を担っていると個人的には考えています。

また、オステオパシーで使われる用語の中には聖書から引用しているものがあります。創始者をはじめ、その意志を引き継ぐ伝統的なオステオパスは、肉体のみならず、スピリチュアル(精神)的な側面も含め、1つの身体として捉えていたところも特徴ではないでしょうか。

現在は、国による環境の違いもあります。アメリカ、フランス、オーストラリア、イギリスなどは、職業として認可されていて、且つ、法令施行もあります。またロシア、ベルギー、ブラジルなどは職業として認可されているけれども、法的な規制がない国もあり、様々です。

日本においては、医療資格としては認められていません。大小様々な団体やグループが活動し、海外から講師を招聘するなどして、それぞれが、それぞれにオステオパシーを学んでいるのが現状です。

オステオパシーは解剖学、生理学など基礎医学を土台としているため、主に国家資格取得後に理学療法士や鍼灸師、柔道整復師、また少数ですが医師や歯科医師が中心に学んでいます。

自身も、その内の 1つのグループに属し、伝統的なオステオパシーを学び、深めることにエネルギーを注いでいます。

 

オステオパシー – wikipedia