はじめに

股関節痛に悩む人が年々増えています。知名度のある医師がいる病院では診察も手術も数か月待ちということも珍しくないようです。

股関節痛は文字通り「痛み」自体に問題がありますが、問題の本質として痛みによって生活の質が低下しまうことが挙げられます。

買い物に行くことができない。旅行やスポーツなど趣味を楽しむことができない。親の介護に支障をきたす。など、股関節痛によって日常生活に制限がでてしまうことが大きな問題として考えられます。

股関節痛が改善しないと、まずはじめに整形外科や整骨院にかかる人が多いのではないでしょうか。

しかしながら、整形外科でリハビリをしても一向によくなる気配がしない。整骨院で電気治療やマッサージしても、その場はいいがなかなか持続しない、という悩みを耳にする機会がとても多いのが実情です。

では、股関節痛を治すには手術以外に有効な解決手段がないのかと言えば、そうではありません。多くの股関節痛は視点を変えることで改善する可能性がグンと向上していきます。

結果よりも原因を重視する保存療法

わたしは長年股関節痛の保存療法と関わっています。整形外科で行われる診断とは違う視点で診ています。

「変形性股関節症」、「臼蓋形成不全(寛骨臼形成不全)」、「股関節唇損傷」股関節痛が主訴で整形外科を受診すると、上記3ついずれかの診断名を伝えられることが殆どではないでしょうか。

最初の2つ、変形性股関節症と臼蓋形成不全(寛骨臼形成不全)は骨の形が問題視されます。そして、3つ目の股関節唇損傷も同様に骨の形状が問題視されますが、直接的な原因は「股関節唇」という股関節の淵にある組織の損傷が痛みの原因とされます。

西洋医学(整形外科)では骨の形状= 痛み、という考えをもとに診断・治療する傾向があります。ですので、骨の形状に問題があれば手術、なければ投薬で様子見、となることが殆どです。

手術を選択する時は骨の形状という結果を重視する必要があります。しかしながら保存療法においては結果よりも「骨の形が変化した原因は?」、「関節の隙間が狭くなっている原因は?」という原因を重視する必要があります。

立脚点の違い。解剖学や生理学的な視点から。

骨の形が変化するのは代謝が正常に行われていないからです。代謝は人のからだの中で行われる生化学的な反応です。骨(の細胞)も時間をかけて古いものから新しいものに入れ替わっていますが、この入れ替りが正常に行われなくなると骨の形が変化していきます。

股関節痛の診断で軟骨の話もよく登場しますが軟骨も細胞です。骨と同様に代謝が正常から異常に傾くことで軟骨の幅が狭くなります。

このように「代謝が正常に行われない原因は?」という生理学的な視点で捉えると、やれること、やるべきことが想像以上に多いことが分かります。この視点の違いが手術以外の改善方法を提供できる所以です。

神経に働きかけてからだを変化させる

変形性股関節症や臼蓋形成不全などの股関節痛を保存療法で「筋肉」を対象にしているところがとても多いです。自身も股関節痛の保存療法に携わってから暫くの間は同様に筋肉を対象としていましたので筋肉にフォーカスする意味というのは理解しています。

しかしながら当時は「やった直後はいいけど元に戻ってしまう」という言葉に苦しめられました。もちろん、わたし自身の実力不足もあったと思いますが、それと同じく筋肉という組織だけを施術対象とすることの限界があるのではないかと考えています。

筋肉のコリだけではどうにもならないことが多いということは保存療法を行っている人の多くが現場で体感しているのではないでしょうか?

では、どうするのか?

からだを変化させるには神経にアプローチする必要があります。代謝に関係するのも神経、関節の動きに関係するのも神経、筋肉のコリに関係するのも神経です。

神経に対するアプローチが有効なのは科学的にも立証されています。

上の画像は変形性股関節症の被験者の画像です。股関節の軟骨部分における荷重分布を示しています。画像の白いところが荷重が強く掛かっている部分です。関節の動きが悪くなると股関節における荷重が特定の場所に集中する傾向があります。

この被験者に対して、神経生理学を応用した手法などを中心に 8か月間保存療法を行った結果が下記画像になります。

向かって左がリハビリ前、右が8か月後です。荷重が集中していた白い部分がなくなり股関節にかかる荷重分布に変化が現れていることが分かります。そして、結果として歩行などの動作がスムーズに行えるようになったことが報告されています。

症状やアプローチによっては改善までの時間軸が変わってきますが、保存療法もしっかりと効果がでることは本研究に限らず数多くの論文で報告されています。

神経に働きかけるメリット

神経に働きかけるメリットは多くあります。その中で施術を受けるときに痛みを伴わないことが挙げられます。

痛みを伴う施術は生理学的な視点で見ると症状を悪化させてしまうリスクを伴います。例えば関節を動かしたり、筋肉をほぐすときに痛みを伴うとします。痛みは神経的な反応ですので場合によっては筋肉をほぐすどころか、より緊張させてしまうことにもなり兼ねません。

そして、1番のメリットは全身への波及が挙げられます。ひとえに ”神経” と言っても脳や脊髄などの中枢神経から股関節を始め全身に拡がる末梢神経、また自律神経も含めて多種多様です。

全身の繋がりを診てこれら神経にもアプローチしていくため股関節痛に限らず、他の不調も含めて変化を期待できます。

他との違い。差別化できるように

ここまで書いてきて他とは違う視点で股関節痛にアプローチしていることが理解して頂けているようにも思えます。更に差別化できるよう3つの特徴をまとめてみます。

1, 股関節痛を専門的に診ている国家資格取得者が施術

国家資格(柔道整復師)を取得するために専門的な勉強を 3年間行っています。その後、整形外科や整骨院で臨床経験を積み、股関節専門の整体院として開業してから12年経ちます。開業当初は股関節痛の保存療法を専門にしている人は片手で足りるほどでした。しかしながら時代が変わり専門性を売りにするマーケティング手法がメジャーになり ”股関節痛専門” が乱立しています。年数だけを売りにするつもりは毛頭ありませんが、違いを判断する材料になるとは考えています。

2, 専門性の高い施術

国家資格(柔道整復師)を取得するために専門的な教育を 3年間受けています。その後、整形外科や整骨院で臨床経験を積み、開業してから12年経ちます。また、神経に関係する内容は学校教育や臨床経験だけでは補いきれない専門性の高い領域になりますので国内や海外の講習に参加して理解を深めています。

3, 無理のない通院間隔 

神経にアプローチしているので、その場で劇的にというより施術後に時間と共に身体が変化していくことの方が多いです。ある一定期間を置いて、からだが生理学的にどのように変化しているのかを確認するため短い間隔で施術を受ける必要はありません。ですので来院頻度を上げる目的で回数券を販売することも一切ありません。

みなさんの声


ここでは実際に股関節痛を改善させた方の生の声を一部掲載させていただきます。

ケーススタディ  症例を通して

文字だけでは分かりにくいかも知れませんので、ここでは2つの症例を紹介させていただきます。

動画の女性は4年近く股関節痛に悩んでいました。初期は一時的に痛くても休めば回復するという状態でしたが次第に悪化していき休んでも回復するどころか痛みが少しずつ広がっていました。

歩く、立つなど日常生活動作も制限がありましたが、その中でも靴下や靴を履く動作がキツくなってきたことを心配されていました。

施術後の変化です。もちろん施術で骨の形が変わることはありません。神経が繋がり筋肉が反応することで股関節の詰まりがなくなります。

次は画像で解説していきます。

50代の女性。主訴は右股関節痛です。上記画像で分かるように左右の脚の長さが明らかに違います。

脚の長さの違いもそうですが、足の先が外側を向いている(踵が内に入っている)のが分かると思います。これは痛みを回避するように身体を使い続けたことによる変化です。

施術後の写真です。こちらも先ほどの動画と同様に指示することをせずに自然に腹臥位(うつ伏せ)になっていただき撮影しました。

左脚に比べ若干の歪みはありますが、実際に身体を動かしていただき施術前後で大きな変化を自覚されていました。

お二方共に変形性股関節症という診断ですがアプローチの方法が全く異なります。変形性股関節症、臼蓋形成不全、股関節唇損傷など病院で診断される病名だけでは何も分かりません。一人ひとり身体の個性を診てアプローチすることが重要です。

最初の動画の方は長年の股関節痛に悩まされていましたが現在は元の生活と同じように痛みなく生活しています。そして下の画像の方は定期的にメンテナンスに通われていますが通勤や家事など問題なく日常生活動作をこなしています。

施術間隔と予約

軽症・中等度の股関節痛は2回目以降は 2週間に1回のペース。痛みが強く重症の股関節痛は 1週間から10日以内を目安としています。そして症状の改善とともに間隔を徐々に開けていきます。

予約は電話または24時間インターネット予約から受付しています。この機会を是非ご利用ください。また、富山・山形への出張施術も行っています。別途出張施術料がかかりますので遠慮なくお問い合わせください。

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最後に


最後までお読みいただきありがとうございました。世の中には多種多様なアプローチを行っているところがあります。

他の民間療法で定期的にメンテナンスを受けていて一進一退を繰り返している、手術後、状態が芳しくないという方も多く相談に来られていますので遠慮なくお越し頂ければと思います。