「手術をするか、しないか」股関節痛に悩む人にとって、大きな壁になる問題です。

手術をする、という前提において、人工関節なら安心(執刀する医師、病院にもよりますが)、自骨手術なら全力で止める、内視鏡手術であれば、とても慎重に決断してほしい、というのが私自身のスタンスです。

とはいえ、最終的には、本人が「手術して良かった」、「手術しないで良かった」と心から想えるのが正解だと思っています。

日本人工関節学会の統計を見ると、ここ数年で人工関節置換術の件数が急激な伸びを示しています。

2015年の手術、再手術の登録件数は 5万件に満たない数でしたが、2018年には倍以上の 10万件を上回る数になっています。

上記数値は学会への登録件数で、登録する側の母数も恐らく年々増えていると思いますので、純粋に倍増という訳ではないとは思います。

しかしながら、数年前に意見を交わさせていただいた、股関節専門医の診察や手術の予約が取りにくくなっているような状況が見受けられていたので、納得という感じもします。

その股関節専門医と話した時に、人工関節置換術が走り始めた時期は、失敗が多かったことなど、興味深い話をいくつか聞かせていただきました。

その失敗があるからこそ、現在があるのだと思います。そして、現在は客観的に見て、成熟している段階にきているように感じます。

とはいえ、件数が増えても病床が増えるわけではないので、件数の増加とともに、「手術待ち」の人も増えていき、相応に「入院日数の短期化」が進んでいくこともあるように思います。

ですので、もし、人工関節置換術を行う場合は、執刀する医師はもちろんのこと、「入院日数」や「術後リハビリ」が充実している施設をお勧めしています。

個人的に内視鏡での手術に慎重なのは、人工関節置換術が走り始めた時の状況もあるからです。

内視鏡での手術は比較的新しく、限られた施設で限られた医師が行うため、まだまだ「熟していない」という印象です。

また、股関節の内視鏡手術をしたスポーツ選手、一般の人を見ていると、知る範囲、術後も何かしらのトラブルを抱えるケースが多いように感じています。

健康系の情報など、人は新しいものに飛びつく傾向にあります。

特定の部分だけにスポットを当てて、それ以外は見せないようにしていることも多々あります。

そして、価値のないものは、一時のブームで時間の経過とともに消えてなくなっていきます。

10年ほど前に股関節の手術で「骨髄ドレナージ」なる手術が話題になりましたが、現在は風前の灯というより、完全に忘れ去られた術式になっています。

つまり、今ある術式を数年、時には十年単位で見て、それが生き残り、且つ、発展しているのか見極めていくのがとても重要だと思っています。

手術の現場側から見ると、また違った視点になるのかも知れません。

一意見として参考になれば幸いです。


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