臼蓋形成不全(寛骨臼形成不全)に悩む、すべての人へ

臼蓋形成不全(寛骨臼形成不全)と診断された人が辿る道

ある日、股関節の痛みが引かずに気になって整形外科を受診。そこではじめて「臼蓋形成不全(寛骨臼形成不全)」という今まで耳にしたこともない病名を医師から告げられ、追い打ちをかけるようにネガティブな話を聞かされる。そして、帰宅してからも常に頭からそのことが離れずに思い悩み、インターネットで情報を検索。気が付かない内に情報の波に溺れ、さらに不安が募り痛みが徐々に強くなる。

そのような経過を辿る人が後を絶ちません。

将来的には手術。手術するまでは出来るだけ安静に生活するように指導されることもあります。これは、スポーツ、ショッピング、旅行などの趣味や楽しみを制限することにもなります。また、生活の質が低下してしまうことにもなりかねません。

手術をしないのであれば、生活の質が低下するのを我慢して耐えるしかないのでしょうか?

二択?!そんなことはありません。

「手術」または「安静」。この二択になってしまう本当の原因があります。

それは ”股関節痛=骨の形の問題” と決めつけてしまっていることにあります。これは股関節痛に限ったことではなく、西洋医学の”特徴”が関係しています。その特徴とは、「人のからだをより細分化して「部分」で評価する」ことです。

部分を重視する西洋医学は手術に対して強い力を発揮します。しかしながら、手術以外で解決策を模索する場合は、薬で症状に蓋をして様子を見ることが中心となり、その恩恵を受けることがあまりありません。

解決策は至ってシンプルです

では、あなたが抱えている問題はどのようにすれば解決できるでしょうか?

それは、とてもシンプルで「股関節だけに固執しないこと」です。

股関節に固執して解決を目指すのであれば、手術を選択することが最善の選択肢になることもあるでしょう。しかしながら、手術は ”最終手段” です。その前にやれることをしっかりとやってみて判断しても遅くはありません。

「股関節に固執しないことが解決策」。これだけでは、説明不足ですので具体的に説明をしてみます。

からだの繋がりに意識を移すと解決策が見えてくる

「解剖学」や「生理学」は基礎医学として土台になっています。その中の 1つに「内臓-体性反射」というのがあります。これは内臓の異常が神経を通じて体表面に表れる生理学的な現象です。

 股関節痛でよくあるお尻の痛みや付け根の痛みも、この内臓-体性反射で反応しやすいポイントです。これは一般的には、ほとんど知られていませんが、股関節痛が女性に特に多いのは、この内臓-体性反射が関係していると臨床経験から強く感じています。

もちろん全ての股関節痛が「内臓-体性反射」の表出というわけではありません。しかしながら、これは臨床で一番多く遭遇するケースです。そして、過去にこの問題を改善することによって、多くの人が元の生活に戻っています。

「痛み=骨の形が原因」という思い込みがなくなり、痛みの改善とともに少しずつ「動こう」という意識に変化していきます。手術をしなくても、安静にしなくても、普通の生活に戻っていく姿を目の当たりにすると、こちらも嬉しくなってしまいます。

絡まった糸を丁寧にほどいていくように

一般的に整形外科は「骨」を。整骨院や整体は「筋肉」や「関節」を中心に診ていきます。初期の股関節痛は筋肉にアプローチするだけで問題が解決することもあります。しかしながら、慢性期に入っている股関節痛は、問題が複雑に絡み合っているため、そう簡単にはいきません。

人のからだは「筋膜(きんまく)」や「神経」で頭の先から、からだの先までネットワークを保っています。そのネットワークを解剖学や生理学の基礎医学を土台に、本当に股関節そのものに問題があるのか、または、他に原因があるのかを検査し、そこをしっかりと見極めていかなくてはなりません。

元の生活に戻る。それがゴールです

ここまでいろいろ説明をしましたが、ここでは実際に臼蓋形成不全(寛骨臼形成不全)と診断され、いろいろな葛藤を乗り越えて克服していった人の「生の声」をご紹介していきます。

 

 

 

 

 

ここに記載していない声も多数ありますが、全部載せることもできませんので一部掲載とさせていただきます。また、これらは効果を保証するものではありません。実際にこうした「生の声」が何よりも勇気になったという声を多数もらっていますのでここで紹介しています。

認識を変えよう。「痛み=悪」ではありません

実は一番の問題は痛みではありません。痛みはからだの異常を知らせるメッセージです。火事を知らせる火災報知器と同じような役割があります。火災を探知して速やかに消火すれば問題は大きくなりません。

それと同じくして、痛みという異常を知らせるメッセージをからだが発していても心配する必要がありません。というのも、それは「ちょっと危ないですよ」と知らせてくれている「警報」だからです。むしろ、警報が鳴っても、それを鎮める働きが身体の内部で起こらないことが問題なのです。

つまるところ、からだに火事(炎症)が起きても、その火事(炎症)を鎮めるシステムが稼働してさえすれば問題ないのです。

あなたがもし、慢性痛が 1週間以上継続している。且つ、安静にしても痛みが鎮まらない場合には、できるだけ早期に、その問題を解決する必要があるでしょう。火事が燃え広がる前にやれることをしっかりやっていきましょう。

最後に

ここまでお読みいただきありがとうございます。

臼蓋形成不全(寛骨臼形成不全)を解決するには、あなた自身の積極的な行動や努力が必要になってきます。

まずは今から 2つ実践してみてください。

1つ目は、認識を改めるとこと。必要であれば、もう1度、このページを読み直してみてください。

そして、2つ目が「食事のコントロール」です。甘いものは可能な限り断ち、そして、野菜と果物を中心とした食生活に変えることから始めてみましょう。

これは臼蓋形成不全(寛骨臼形成不全)という疾患に対してということではなく、不健康から健康の方向に舵を切るにあたって欠かせないポイントです。

何をするか、どうするかの決定権は医師が持っているわけではありません。あなたが主体的に、そして前向きに何ができるかをよく考えて行動にうつしていきましょう。

 

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