股関節痛に悩む人が年々増えています。

知名度のある医師がいる病院にもなると、診察も手術も数か月待ち。

診断を列をなして待っている光景を思うと、少し複雑な気持ちになります。

都心にある股関節専門の治療院の先生と縁があり、開業から 2年ほど、その治療院のフランチャイズ店として活動しました。

その2年間は、全体の9割以上が股関節痛に悩む方々。

現在は、その割合こそ大きく変化していますが、ありがたいことに今でも股関節痛に悩む人がご紹介で来室しています。

股関節痛に悩む人と向き合って、9年ぐらいになりますが、臨床を通して、感じていることを何回かに分けて書き残してみようと思います。

「変形性股関節症」、「臼蓋形成不全(寛骨臼形成不全)」、「股関節唇損傷」。

当治療室に来室される80%以上は、上記3ついずれか、整形外科で診断されています。

最初の 2つは骨の形状が問題視され、3つ目の股関節唇損傷は骨の形状も関係してきますが、直接的な原因は「股関節唇」という股関節の淵にある組織の損傷が痛みの原因とされています。

いずれも、「股関節の形」または「股関節周辺の組織」が痛みの原因とされることがほとんどです。

「構造と機能は相互に関連する」という概念があります。

この概念に基づいてみると、変形が進行した股関節は相応に機能が低下していることが考えられます。

ですので、端的に見ると、「構造の異常=手術の適応」となる西洋医学的な思考というのも、あながち間違ってはいないようにも思います。

とはいえ、臨床での印象は若干違います。

例えば、変形性股関節症の末期と診断された人の中でも、ウェイトトレーニングやスキーなどのハードなスポーツを楽しむ人がいます。また、手術を宣告されていても、保存療法で普通に生活に戻っていく人というのも、相当数いる訳です。

これは、どうしてでしょうか?

人には弱いところをまわりが補う、「代償作用」という素晴らしい「機能」が備わっています。

例えば、関節が器質的に弱くても、それを周りの骨盤や膝、または内臓器などでサポートして補っています。

前述したような、手術をしないでも、普通に過ごすことができている人は、この「代償機能がしっかりと働いている」ということが、1つの要素に挙げられます。

この代償作用が弱くなると、ダイレクトに器質的に弱い部分に負担が掛かります。

結果、骨変形を助長することになります。骨変形が助長されるということは、関節周辺の筋肉や筋膜、関節唇などの軟組織の負担も増えています。

つまり、股関節痛を改善させるには、この代償作用をいかに回復させるか、というのが 1つのテーマとも言えます。


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オステオパシー おおはら治療室

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