変形性股関節症では軟骨がなくなり骨の変形がレントゲン上に認められます。現代医療(西洋医学)では骨の変形を評価するので治療の選択肢が人工関節になるのは当然なのかも知れないですね。
骨変形は個人差があるものの加齢と共に起こるものです。ですので、骨変形だけが変形性股関節症の評価基準になってしまうと、それはそれで「そこだけを基準にしていいのかな?」と個人的に感じるところです。
変形性股関節症の保存療法は骨代謝を向上させることも大事
骨代謝(こつたいしゃ)は骨組織が新しく作られ、古い組織が壊される過程を指します。これは生涯通じて骨の健康と強度を維持するために重要なプロセスです。骨代謝は主に骨形成と骨吸収の2つのプロセスから成り立ちます。
骨の変形がなぜ起こるのか?をシンプルに説明すると、この骨代謝が正常に行われていないからということになります。
「骨代謝が正常ではない原因は?」という視点で考えてみると、変形性股関節症の保存的治療においての視野が広がるようにも感じています。