どういうことをするの?


当治療室は約150年前にアメリカの医師が創始した「オステオパシー」と呼ばれる徒手療法の原則に沿って施術をしています。

マッサージのように筋肉をほぐすこともなく、どちらかといえば、じっとしている時間が長いかも知れません。

なのに、施術後に身体の状態が変化するので「気功ですか?」「不思議!」という言葉を耳にすることも少なくありません。

気功について詳しく学んでいないのですが、目に見えないエネルギーを扱うという前提において言えば、あながち間違いではないように思っています。

オステオパシーの身体観は西洋医学的な要素と東洋医学的な要素が含んでいます。

西洋医学は目に見える物質的な視点で診断や治療が行われます。

東洋医学は「気」と呼ばれる目に見えない非物質的なエネルギーをもとに診断や治療が行われます。

オステオパシーでは解剖学、生理学などの基礎医学が裏打ちされた徒手療法です。そして、伝統的なオステオパシーでは、こうした基礎医学だけではなく、東洋医学的な側面、いわゆる、気(生命エネルギー)を扱う概念や手法が存在しています。

私は思考人間だったため、この目に見えない生命エネルギーについて、最初は全くもって理解することができませんでした。しかし、先人や先達から学び、臨床経験が増えていく中で、目に見える物質的な領域だけではなく、その裏側にある微細なエネルギーも人の健康と深く関わっているということが理解できるようになりました。

当治療室は、ホリスティック(全体性として)捉えるところを強みとしています。不調や痛み(炎症)がなぜ起きるのか、解剖・生理学などの基礎医学をもとに、その裏側にある生命エネルギーも含めて、原因を探し、アプローチしていきます。

 

 

 

施術は痛くないの?


 

基本痛い施術はありません。

オステオパシーでは関節を操作する手法が多いので、必要に応じて、軽く関節を引っ張ったりすることはあります。ただし、施術を受ける側に負担を掛けることはありません。また過去に痛い思いをしたなどの経験があるようでしたら、遠慮なく仰ってください。考慮して施術を行います。

初診だけではなく、毎回、簡単な問診、検査を行います。人の身体は日々、時間によって変化します。その人のその時の状況にあった施術を行うよう心掛けています。

幼児から90代の高齢者まで幅広い年齢層を診ていますので、安心して施術を受けていただけるように思っています。

 

「自然治癒力」が本当の薬


病院に行くと、ほとんどのケースで薬が処方されます。

例えば、整形外科で処方されるロキソニンを始めとする鎮痛薬は、全身に作用するため、肝臓や胃腸をはじめとした内臓に負担が掛かるものです。薬は基本的に症状に蓋をする役割のため、薬を長期に服用することで、その蓋が効かなくなってきてしまいます。そして、より強い薬が処方されるようになります。そのような方を今までにたくさん診てきました。

少し視点を変えてみると、痛みは交感神経が優位になっていることがほとんどです。その交感神経にブレーキを掛けるのが副交感神経系の迷走神経です。鎮痛薬はこれら神経に働き掛けることで、一時的に痛みを抑制しますが、根本的な問題を治しているわけではありません。また、薬で神経をコントロールすることで、本来有している機能が低下してしまうリスクも伴います。

「身体の内部には健康を維持する能力がある。もし、この能力を正しく認識し、正常に保つことができれば、病気を予防することも治療することも可能である」。(オステオパシー創始者 A.T.スティル)

 

「人間は誰でも身体の中に100人の名医を持っている」(現代医学の父 ヒポクラテス)


このような言葉があるように、問題があると、その問題を身体の機能で自然に修復して元に戻す力が内在しています。この内在している力が表現できない状況が続くと、健康から不健康の方向に舵を切ってしまいます。つまり、症状を改善させるためには、薬に頼るのではなく、身体に内在する自然治癒力を引き出すことが解決策になります。

当治療室では、内在する自然治癒力に着目した「自然医学」オステオパシーの特徴を最大限活かしています。肩こりや腰痛、関節痛などの整形外科疾患から自律神経系のトラブル、不定愁訴、婦人科系疾患など、多岐に渡る症状に対応しています。